無痛分娩について考える

私が今回の妊娠で通っているのは大きな総合病院。上の子もここで産んだ。理由は、家から近いこと、大きな病院なので小児科もあり子供に何かあっても安心、そして無痛分娩ができることだった。

 

しかし例の訴訟問題により、この病院も無痛分娩を取りやめてしまった。看護師に確認したが、再開の予定はなく「いやなら別の病院を探してください」という。

 

私は先の出産の時、ものすごく悩んで無痛分娩を選択した。

それが大きな病院なのに取りやめてしまってどうしようと途方に暮れている。個人の病院で無痛を受け付けてくれるところは少ないし、小児科がない。それでもなぜ無痛にしたいのか、不安が大きいからだ。

 

麻酔にはリスクがあるとか、処置が間に合わなくて麻酔がきかないとかそういうことはいい。問題は妊娠期間中をいかにストレスなく安らかに過ごせるかだ。究極的な話、実は「いざとなれば無痛分娩があるから大丈夫」と思えるだけでいい。お産時の痛みを考えるとき、私のストレスはマックスなのだ。

 

陣痛が怖すぎて一人目の時は併設の精神科にかかったことがある。医師は「あなたはパニック障害のケがあるね。でも大丈夫、出産なんて一瞬のことさ!みんな乗り越えてるんだから大丈夫!」と励まされ、待合で2時間並んで1分で診察室を放り出された。男性医師に。

 

そんなこと言ったって、先生は産んだことないしこの先も産まないじゃないですか。私が陣痛に対してどれほど恐怖を感じているか、医師でも旦那でも男性にだけは『大丈夫』とか気軽に絶対言ってほしくない。

 

 

もしあなたが病気だか事故だかで手を切断しなければならないとする。そこで担当医から

「手を切るのは保険でカバーできますけど麻酔は保険外なので全額自費です。じっくりゆっくり14時間ぐらいかけて手をノコギリで切っていくんですけど、しっかり見つめてもらいながらじゃないと保険がききませんのでちゃんと見ててくださいね。大丈夫、みんな乗り越えてきてるから!14時間の激痛なんて人生の中で考えたらほんの一瞬だから大丈夫だよ」

と言われたらどう思うだろうか?さらに奥さんや家族に

「そうよ、痛みなんて一瞬だから我慢しなさいよ。麻酔にはリスクもあるしお金が勿体ないじゃない」と言われたら、どうだろうか。きっと手を失うショックに加えて精神もゴリゴリ削られてパニックになるんじゃないだろうか。

 

 

結局この精神科は3度ほど通って、別々の男性医師に同じことを言われて終わった(ここの病院は担当制ではないのでどの医師にあたるか当日まで分からない)。マタニティーブルーを引っ掻き回されて正直いまだに腹が立つ。

 

 

あー、産院どうしよかなぁ~